具体的な数値の規定があるわけではないので明記は出来ませんが、その時の車検検査官に見付かってしまえば小さめの傷でも通りませんし、見付からなければ通ります。…というのが現状です。

目安としては、500円玉を越える大きさ(全長3cm以上)のヒビ割れはまず確実に見付かります。それ以下のものでも、目立ちやすい反射や形状の傷だと、不合格となる可能性は高いです。

大小に関わらず、お客様自身が傷を発見できたということは、プロの検査官が見逃すことはまずない…、とお考え下さい。

いずれにせよ、傷を放置しておくと、小さくなる事は絶対にありませんが大きくなる(割れが伸長する)可能性は非常に高く、高額なガラス交換しか選択肢がなくなってしまいますので、そうなる前に早めにご対応することをお薦めします。

3cm以下(500円玉で隠れる程度)ならほぼリペア可能です。
それ以上の大きなものでもお客様のご希望によってはリペアさせていただきますが、仕上がり時の見映えや強度、時間延長・追加料金等を考えると、ガラス交換に踏み切った方が賢明なケースもあります。

また、フロントガラスの端10cmくらいの外周はヒビが伸長しやすい危険ゾーンにつき、リペアをお断りする場合もございます。

あとは、自動運転システム搭載車(アイサイトなど)のカメラ前あたりの傷も、自動車メーカーからのお達しによりリペアは出来ません。

いずれも、実際に傷を拝見させていただいた上で、お客様にとって最善の対処をご相談・ご提案させていただきますので、どんな事でもお気軽にお尋ね下さいませ。

リペアすることにより、それ以上のヒビの伸長を防ぐ事が出来、リペア前に比べて格段にキレイになりますが、新品同様になるわけではありません。小さな水滴の拭き残しのような白っぽい点が残り、角度によってはキラキラと反射を示す事もあります。よって運転席正面など視界に頻繁に入りやすいゾーン等は、気になるお客様には無理にお薦めはいたしません。

リペアが終了すれば、すぐに運転しても全く問題はありません。雨に濡れてワイパーを使用しても、洗車してもオッケーです。

ただ、注入した液剤が完全硬化するまでには数週間を要しますので、リペア後最低でも10日から2週間くらいは強い力や衝撃を与えないように注意して下さい。
リペアしたヒビが伸長してしまう可能性があります。

スターブレイクと呼ばれる割れ(放射状にヒビが広がっている形状のもの)は特に、運転などの振動でもヒビがどんどん伸長してしまう可能性があります。
一刻も早いリペアをお薦めしますが、応急処置としては外側から傷全体にビニールテープ(マスキングテープやガムテープは水分を含んでしまうのでNGです。)を貼っておいて下さい。雨や露等の水分の侵入と、傷の伸長を防ぐのにある程度有効です。

また、傷の上からガラス撥水剤(ガラコ等)を塗り込むのは絶対に控えて下さい。撥水剤が傷の奥まで浸透してしまうと、場合によってはリペア不可能となりますのでご注意下さいませ。

その他、フロントガラスに関する事ならなんでも構いませんのでお気軽にお問い合わせ下さいませ。